「なんだ、これ」 俺はくるみの体を見て唖然とした。 血が固まっている腕の傷。 切り傷のような足の傷。 蹴られたであろう、複数の打撲の跡。 「くるみ、これ、全部……「見ないで」」 力ない声で言うくるみ。 「……日向には……見られたくなかった」 布団で顔を隠しながら震えるくるみを見ているのが辛い。