誘惑☆ダーリン-三人の王子様-





「ふざけんなよ」


気づかなかった。
俺はくるみが苦しんでることを気づかなかった。



「ひ、日向っ!」

「……楓」

「くるみちゃん、保健室にいるから。早く……行ってあげて」



“後の処理は僕に任せて”とうっすら笑みを浮かべた。



楓が本気でキレると恐ろしいことになる。

世界が壊れるんじゃないかってぐらい。



「任せた」

俺はくるみがいるという保健室へ向かった。