「わ、私は大丈夫…
でもカムドの肩関節のダメージは深刻よ。
もう左腕は使えないわ」

「ライ。
バリマシンの破損は、変形機構の損壊と同じだぞ。
サイバリオーが、いかに自動修復機能を搭載しているからと言っても、この状態では…」

「分離も変形も、合体も不可能ってことか…
仮に奴に勝ったとしても、空を飛べないカムドのままでは、下手すりゃ泳いで日本に帰るハメになるな…」


ビュズバッ!


カムドの肩から刃を引き抜くフーライボウ。

『今のは警告代わりだ。
まだ俺達と戦う気なら、今度は確実に心臓部をブチ抜くぜ?』

「…だとよ。
セーラ、オサ、どうする?
まだやるか?」

「勝てないにしても、このままじゃ私達の腹の虫が治まらないわね…
戦いをやめるのは、奴を一発ブン殴ってからにして」

「俺もセーラと同じ気持ちだ。
そこでだ、ライ。
俺に考えがある…」