カムドはサイバリック・チョッパーを振り上げて跳び上がった!


「一膳・両断っ!!」


カムドを目で追ったフーライボウは、見上げた先に待ち受ける強烈な白昼の太陽光に目を眩ませた。

『ぐ…
しまった、逆光か!』

「もらったあっ!」


スバッ!


「な…ん…だと!?」

サイバリック・チョッパーはフーライボウを捉らえておらず、振り下ろされたチョッパーは足元の岩盤に深々と切り込んでいた。

つまり、また空振りだ。


『緊急分離回避は、サイバリオーだけの特権じゃ無いぜ!』

オーストラリアの澄んだ空を飛び交う2機のマシンの姿が、雷同の目に映った。


「まさか奴も…
フーライボウも、合体ロボットだったのか!」


《つづく》