そこにあったのは、一見神社のような建物。
中から一人の誰かが出て来た。
「やっと来たか…
闘燃志瞳の3戦士…」
「こんな所に…神社?」
「神社では無い!
城だ!!
アクマと戦うためのな!」
[城]の入口から出て来た人物…
アゴに不精ヒゲ、裾がボロボロの白衣、その下にはヨレヨレのワイシャツと無造作に締められたネクタイ。
白髪混じりのボサボサ頭に厳(いか)つい顔の、初老の男性。
[頑固モノの博士]…
そんな例えがピッタリの人物だった。
「…ア?」
「クぅ?」
「マ…ですか?」
呆気に取られる3人に、白衣の男は問答無用と言わんばかりの言葉を浴びせる。
「乗れ、バリマシンに!」
男の声に応えるかのように、
シュゴオオオオオオッ!!
地響きにも似たジェット噴射音が轟き、地上8階建てのデパートの外壁に沿って3機の飛行機が勢いよく天空に舞い上がった!
そして屋上を遥かに越えて旋回しながら散開し、雷堂達の居る高さでヘリが空中で待機するように停まった。
コックピットのキャノピー内には…
誰も乗っていない!
「な…んだ?
アクロバット飛行を無人で!?
無線誘導か?」
雷堂の疑問に白衣の男はニヤリと笑い、
「これは私が組み上げたオーパーツ。
その名は[バリマシン]…
[甲(こう)]!
[乙(おつ)]!
[丙(へい)]!
…行け、若獅子達よ!
世界中に現れたアクマを殲滅するのだ!!」


