「セーラ。
お前さっきから変だぞ?
悲しそうな顔をしたと思ったら次は不安な顔になって、最後は怒り出したりして」

星羅は長船の声に、ハッと我に返った。

「ばっ、ぶっ、びっ!
なっんでも無いわよ!

そ、それよりも、ちゃんと乙と丙にデータ転送されてるかチェックしなくちゃね!

あー忙しい忙しい!」

星羅はさっさと乙に向かって行った。

「???
何だ?
面白い娘だな、ホント。

…あ、転んだ。
パンティー丸見えだし」

長船も黒いパンティーを尻目に丙に向かった。


『どうだ?
これでバリベースとの通信もできるようになったハズだが』

雷堂は服部教授の声がスピーカーから聞こえるのを確認すると、

「ああ、聞こえるぜ。
しかしバリベースとの通信、合体ナビ…
意外と簡単に受け付けるんだな、バリマシンは」

『それだけシステムに余裕があるのだろう。

では次に…ん?
ちょっと待て!

『察知くん』が反応した!
マキーナが出現するぞ!』

「な!?
このタイミングでか!?
行くぞ、セーラ、オサ!」


ズギュイィィィン!!


バリマシン・甲に続き、乙と丙が空に向かって飛翔した。


「皆さん、気をつけて…」

マユリは地上から、戦士達を見送った…



《つづく》