「マユリ、お疲れ様。
甲に入力したデータは、私の乙と長船の丙にリアルタイムで転送されたのよね?」
「え、えぇ…
そう…で…」
バタ
「おい!
マユリちゃん!
大丈夫か!?」
マユリを抱き抱える雷堂。
「だ、大丈夫…です…
ちょっとめまいが…」
「脳をスキャンされたんだからな、無理もない。
ほらよ!」
「きゃっ!
あ、ちょっ…」
雷堂はマユリを抱きかかえてバリマシンから降りた。
「よっ…と。
マユリちゃん、立てるか?」
「は、はい…
あ、ありがとうございます!」
頬を赤らめながら、雷堂にペコペコとお辞儀をするマユリ。
星羅は、そんな雷堂とマユリの様子を面白くなさそうに見ていた。
(ちぇっ、何よ!
可愛い子にデレデレしちゃってさ!
私だってそれなりに可愛いし、ナイスバディなのに…
そりゃあ気が強いってよく言われるけど…って、あれ?
何で?
わ、私…
もしかして、あの子にヤキモチ妬いてるの?
わ、私は雷堂のコトなんか全っ然興味無いんだからっ!)