「あ…」

偶然か、必然か…


車が少なく、路面も舗装されていない裏通りの十字路で、雷堂、星羅、長船の3人は鉢合わせした。

料理人の服装、小洒落たエロカワ衣装、作務衣といった奇妙なイデタチの3人…

互いの奇妙な服装にシンパシーを感じたのか、思わず話し掛ける雷堂。


「アンタらも変な頭痛で?」

「そ、そうよ…
そういうアンタは何者?」

早速、突っ掛かるような会話を始める、気の強い2人をなだめる長船。

「まぁまぁ…
あ、君達!
俺と同じように、瞳の色が普通の人と違う…

もしかして俺達の頭痛と瞳、何か関係…」


「何者とか聞く前に、まず自分から名乗れよ!」

「それがアンタのレディーに対する態度?」

長船そっちのけで、まだ雷堂と星羅のイガミ合いは続いていた。

「あ、あの…
えっと、俺の立場は?」


この後、いがみ合いはヒートアップしたが、はた目から見たら凄く変な連中の痴話喧嘩に見えていたに違いない。

そんなトンチンカンな3人が向かった先は…

「本当にココで良いのか?」


…デパートの屋上だった。