長船もニヤリと笑い、

「あぁ、この道具の使い道は一つしか無いからな。

[ハエ]を叩き落とす!」

突風で飛ばされた鎧のパーツを追うように、ゼタンの腕が素早く伸ばされる!

そして…


スパン!

スバンッ!


手首のスナップを効かせるようにして、次から次へと鎧は地面に叩き落とされた。


『バ、バカな!
このデュラハーンが…
無敵の空中殺法が破られただと…!?

かくなる上は…』

落とされたパーツは一カ所に集まり、再びデュラハーンの身体を構成する。

『串刺しにしてやる!!』


ランスが更に伸びて…と言うより、

「おい、
奴の槍が巨大化したぞ!」

長さは15両編成の特急並み、幅は奴の肩幅ぐらい。

[突く]より[薙ぎ払う]方が効率的じゃないのか?

…と、思わずツッコミを入れてしまいたくなるほどの、バカデカい槍になった!


「オサ!
あんなのに突かれたら、串焼き程度じゃ済まないわよ!」

「セーラ、それを言うなら[串刺し]だって。
…って、そんな悠長なコト言ってる場合じゃ無いな。

なら、こっちも…
サイバリック・アームだ!」