次の日の夕方。


「いいか?
[永]って漢字には、全ての漢字の基本が入ってるんだ。
トメ、ハネ、ハライ。
永をカッコ良く書けるようになれば、どんな漢字もカッコ良く書くことができ…っ!!?」


ピュイィィィ!


長船は書道の教育中、頭に例のシグナルを感じた。

回を重ねる毎に、頭痛は無くなってきている。

戦うための身体になって、脳も順応してきているのか…

「ゴメンな、みんな。
先生、ちょっと用事が…」

言い終わる前に、

「せんせー!!
外が変だよ!」

子供達は皆、窓際に集まり外を見た。


夕焼けの街…

赤い太陽をバックに、シルエットだけが浮かび上がっている巨大な人影!

鎧のような姿だが、首が無い!

(今までの奴と違う!
教授が言っていたマキーナが、本格的に動き出したのか?)


「みんな、急いで帰るんだ!
あの怪物が、こっちに来るかも知れない!」

長船の言葉に急かされ、子供達はワラワラと帰って行った。


「では…来い!
バリマシン・丙!」

天空の彼方で何かが光ったのを感じた時、


ズシュゥゥゥゥ…

一瞬でバリマシンが飛来、風圧で色々なモノを撒き散らしながら着陸した。