「結局マキーナは、強い奴と戦いたいだけなんだな」
雷堂が呟いた一言。
それが戦闘種族マキーナの全てを物語っていた。
………
ここは地球のどこか。
『ゴーレムとスケルトンを倒した者が居たそうだな』
『あぁ、我々が眠っている間、地上に溢れていた[人間]とかいう弱小種族…
逃げるしか能が無いと思っていたんだがな。
戦う術を知る者も居たようだ。
フフ…
どれだけ強い奴なのか、試してみたいぜ!』
『待て。
我らマキーナ六芒星が出るまでも無い。
魔将を遣わそう。
出ろ、デュラハーン!』
『…お呼びでしょうか?
六芒の魔王』
呼ばれて出て来たのは、赤い西洋の甲冑を身に纏った鎧騎士。
だが、首が無い!
自分の首を左腕に抱えていたのだ…
右手にはランス(円錐状の長槍)を持ち、下半身は戦車のような姿。
『デュラハーン。
楽しんで来い。
弱小種族に、マキーナの恐ろしさを見せ付けてやれ!』
『御意。
仰せのままに…』
………


