「つまり、サイボーグになる…
というコトですか?」

長船の仮説に、教授は

「うむ…
厳密に言えば、そうでは無い。
身体の大半を機械化したのだから、元の生体部分は残っていない。
だからロボットに近いのだ。

悠久の年月を重ねる内に、機械化された身体を改造してゆき…
結果的に醜悪な姿になってしまったようだ。

自分達の恐ろしいまでの戦闘能力の高さを知ったマキーナ達は、戦わずにはいられない戦闘種族となってしまった。

そこで自分の能力を錆び付かせないために、スパーリングの相手として作ったのがゴーレムであり、スケルトンなのだ」


教授の長い説明に、雷堂と星羅はマブタが半開き状態。

長船だけが真面目に最後まで聞き入っていた。


「サイバリオーの戦闘力が、ゴーレム達を上回ったと知って…
次はマキーナ達が自ら出向いてくる可能性が高い、というコトですか?」

「その通りだ。
気をつけた方が良い。
マキーナの工学には、錬金術も取り入れられていたそうだからな。
魔術的な力も持っていると思われる。

マキーナが昔の人々に[アクマ]と呼称された所以は、恐らくそこにある」