「で?
3人とも…
やる気になったんだな?」

デパートの屋上。

[城]の入口で、雷堂達を前に服部教授は満面の笑みを浮かべた。

「良いだろう。
では君達が戦う相手について、私が分かっている範囲のコトを説明しよう。

君達が倒したゴーレム、そして巨大な人骨…
古文書によればスケルトンと言うらしいが、奴らは先兵に過ぎないのだ。

機械仕掛けの神々…
『デウス・エクス・マキーナ』達のな」


聞き慣れない言葉に、雷堂は聞き返した。

「デ、デクス・エキス…
何だって?」

「デウス・エクス・マキーナ。
彼等の呼び名はマキーナで統一しよう。
長ったらしいからな。

マキーナの正体は古代人だ。
超古代文明を築き上げ、それは現代科学の及ぶトコロでは無かった。

…だが、彼等にも越えられない壁があったのだ。
それは[寿命]だ。
古代人にも寿命がある。
彼等は死を恐れたが、工学に対して医学の発展は遅れており、寿命や病気に関しては無力に等しかった。

そこで彼等がとった対策が…
[自らの身体を機械化し、永久に生きる]ことだった」