「と・に・か・く!」


星羅が口を挟む。

「もうすぐ私は大会があるの!
こんな戦争ゴッコに付き合ってるほどヒマじゃないのよ!」


「俺だって麺職人修業がある!
自分の店を出すために、毎日腕を磨いてるんだ!
ロボットに乗ってる場合じゃないんだ!」

「俺も書道を子供達に教えるという義務がありますからね。
戦いを強制されるのは…」

星羅に続き、雷堂と長船も戦いを拒否する。


「お前ら…
町が壊されて、子供達が傷ついてるのを見ても同じコトが言えるのか?
え?」

「そ、そんなコト…私達には関係ないでしょ?」


「バリマシンを動かせるのが、[お前達だけ]だとしても…か?」

服部の言葉は、雷堂達の心に重く突き刺さった。

「ビリヤードの大会も、ラーメン屋も、書道教室も…

全部自分らの都合だろうが!
お前らの都合で街は壊されたり、子供が殺されたりするんだぞ!

もう一度…
よく考えてみるんだな。
お前らが次に答えを出した時、その答えを俺は否定しない」

そう言うと服部は踵を返して[城]に入り、ピシャリとドアを閉めてしまった。