雷鳴が轟く中、カムドがゆっくりとチョッパーを掴む。

そして、


パキイィィン!


鎖を引きちぎり、


スシャァ…


箸を箸袋から引き抜く!

いや…
全部抜ききるには背が届かないので、跳び上がりながら引き抜く!!


「一・膳・両・断!!」


カムドは箸を割らず、そのままゴーレムをブッた斬る!


ズビャルシュゴゥワッ!!


…剣で斬るより負荷が掛かるためか、あまりスマートとは言えない激しい音が響いた…

「ブ…ゴ……ゥ…」

ドグシャアァ…


ゴーレムは不気味な断末魔の声をあげ、グシャっと崩れた。

「く…ハァ、ハァ…
もう…再生…しない…な?」

「………」

ゴーレムの残骸は反応しない。


「ぃよっし!
帰るぜ、テメェら!」

『何がテメェらよ!』

『俺、一応年上だからね』


しばしの沈黙。


「………不破雷堂、だ」

『え?……
は、破軍…破軍星羅よ』

『備前長船。
よろしくな、雷堂、星羅』


『何!?
アンタ!
私の彼氏でも無いクセに、勝手に下の名前で呼ぶんじゃないわよ!』

『あ、いや、流れ的にさ…』


こうしてウマの合わない3人の戦いは、幕を開けたのだった…



《つづく》