シュゥゥゥ…
水蒸気が上がるような音。
…カムドもアイロンも、何とも無い!
「すげぇ…」
だが…
奴の分解を封じない限り、こちらの攻撃は無意味だ。
『ねぇ、ラーメン屋。
アイロンにボタンっぽいモノが付いてるんだけど…
これってひょっとして、スチームアイロンの蒸気ように何か出るんじゃないの?』
「あ、ホントだ。
…えい」
ポチ
ブッシュゥオオオオ!!
星羅の言う通り、アイロン表面の穴から蒸気のようなものが勢いよく噴出された!
それはゴーレムを取り囲み、その場の空気を固定させたのだ!
「やった!
これで奴は、空中分解で攻撃を回避できなくなったぜ!
よーし、じゃあ…
このアイロンで!」
プシュ
「??
ア、アイロンが消えた!
何でだ?
エネルギー切れか?
…やっと奴にトドメが刺せるって時によぉっ!」
ゴーレムは少しずつではあるが、ギギギと痙攣のように動き始めている。
『ラーメン屋…
もう…無理よ』
星羅の言葉に、雷堂は悔しさのあまりコックピットの壁を思い切り叩いた。
『…サイバリック・アームを使いなさい…』
[あの声]だ…


