『で?
アンタ、これからどうする気?
まさか丸腰で戦おうって思ってるんじゃ無いでしょうね?』

「う…」

星羅の疑問はもっともだ。


よく見ると、カムドには武器らしい武器は装備されていない。

オマケに相手はカムドより相当デカいから、武器が無くては太刀打ちできそうも無い…


『何か無いのか?
例えば…』

「行くぜぃっ!
当たって砕けろだ!!」

雷堂はカムドでタックルを試みた!

…右肩から突っ込む!

『やっぱり、やると思った…
あの、右側には俺が乗ってるんですけど…
って、聞いて無いよね?」


ブィュオヲオオン!


タックルが避けられた…

先程の奇妙な音は、ゴーレムが体を構成している部品を一旦分解して、空中に散らせた音だった…


『あ、あんなのアリ?
ちょっとマジでヤバくない?』

『奴は自在に体を分解させるコトができるんだ!』

「少し黙ってろ!」


今度はゴーレムの反撃…

右腕がクネクネと変形し、巨大な砲身になった!

銃口が発光し始め、エネルギー弾を撃ってこようとしているのが、誰が見ても容易に想像できる…