無双烈鋼サイバリオー

 
「やはりな。
いよいよ、か…」

萩の決意に満ちた表情に、雷童はただならぬものを感じていた。


「いよいよ?」

「いいか、ライ。
仁王門兄弟の目的は顔合わせだけではない。
奴らは俺達に、これからのマキーナとの戦いの中で最も重要なことを伝えようとしている。
それこそが戦いを終わらせる鍵となるハズだ」

「戦いを終わらせる鍵…」

「仁王門の言う[極ノ境地]…
俺達全員がそれを会得した時、新たな力が目覚めるという。
それが何なのか…」


「具体的に教えてやろう。
不破雷童、御吉野萩」

萩の言葉を遮って、夕闇の中から姿を現した二人の青年。

辺りに緊張が走る。

その声を雷童が忘れるハズが無かった。

「仁王門…阿行と吽行か!
いつの間に!?」


「そんなことはどうでもいい。
[極ノ境地]とは、文字通り人の精神の行き着く先だ。
俺達全員がそれを開眼することによって得られる力…
それは………」


仁王門阿行はニヤリと笑う。

「サイバリオー、バシゴコウ、フーライボウの究極合体だ!!」


《つづく》