『…そんなものか』

アンリマットは怯みもせず、上体を反らせて打ち返そうとした!


バシィイインッ!


『自らの技を食らうが良…
何っ!?』

アンリマットが球を弾き返した先…
そこではフーライボウが、巨大な千点棒をバットのように持って待ち構えていた!

「秘打・三倍満返し!!
でぇえええええやあぁ!!」


ズガッグィイイイイイン!!


超剛速球をバットが折れんばかりの勢いで、渾身の力で打ち返すフーライボウ!

「脳天カチ割りな!」


ドブフッ!


その名の通り最初の投球から威力が3倍増しになった打球は、アンリマットの額に撃ち込まれた後も回転を止めず、頭蓋骨をブチ撒けながら内部に食い込んで行った。

『ぐぅ…ぁっ!
貴様ァアアアアアアアアッ!』


激昂したアンリマットは、洞窟内であるにも関わらず長い骨の身体をでのたうちまわり、フーライボウを押し潰そうとする!