すると王子が私の耳元で、


『放課後、図書室にこい。』


と命令口調で言ってきた。


また命令口調だ。
ってか行きたくない。


「無理、行かない。」


すると王子がまた耳元で、


「じゃあケータイがどうなってもいいんだな?」


何それ?ケータイ??


私はおそるおそる制服のポケットを見た。


えっ!ケータイ無いんですけど!!


「ちょっとケータイ返してよっ!!」


『じゃあ放課後来いよ?
そしたら、返してやるよ。』


何それ!?
普通に返してくれればいいじゃん!!
でも、ケータイ返してほしいし、、、


「分かったわよ、行けばいいんでしょ!?」


私が仕方なく了解すると、
王子は満足げにどこかに行ってしまった。


放課後やだなあ、、、
行きたくない。