年上のイジワル彼氏



「優香」


 隆くんの声がいつになく優しい。

 あたしはすごくドキドキしてしまって…

「う、うん?」

 返事をする声が裏返った。

 

「わっ」


 いきなり手が伸びてきて

 髪の毛をクシャクシャと撫でられた。

 いきなり何・・・?


「…ど、したの」



 髪の毛を直しながら

 顔をあげると、

 隆くんは笑っていた。

 その意味ありげな顔・・・

 気になる!


「あのね俺、

 たまに優香いじめたくなる」