「ぃや今日ホント無理。

  卓哉(弥生の弟)に聞けばいーじゃん、な」


 「だって卓哉教えてくれないもん」


 「俺もあんまりゲームしない」


  今度は半ば強引に断った。


 「じゃーな」


  残念な顔をしているであろう弥生を

  想像しながら背を向けた。


  別に冷たくなんかない。


  俺には優香いるし。




 「も~・・・

  じゃぁ今度は遊ぼうね!

  おやすみ、りゅう!!」



  弥生の声が後ろから聞こえる。


  振り向いてオヤスミと言った。


  嬉しそうな笑みがにこぉーっと

  広がる。




  弥生はまた「おやすみー」と

  言っていた。