「アンタは一人なんかじゃない、雪洞。」









雪洞は、凪に抱きついた。








凪は、雪洞を優しく受け止めた。









昔のように包み込むように抱きしめてあげられないことに、少しだけ・・・








寂しさを感じていた。








こんな時でも・・・









二人の足は大門を挟んでいた。








きっと・・・







きっと・・・・・・







二人には分かっていた。








戻る時間 トキ が、ここにないことを。