私のおばあちゃん家の近くで毎年5月に祭りがあり、私も参加している。

それに優君も来てるらしくて。


私は従兄弟の世話で手一杯になっていて、携帯の存在を忘れていた。

もう自分が好きと気付いていたから、頭の中には優君がいつもいた。

「雪!雪!」

はっと気付くと、お母さんが呼んでいるのが分かった。

いつものようにめんどくさがりながら

「なーにー?」

と返事をした。
お母さんが私を呼ぶときは大抵何か手伝えと言うときだから、返事をしたくなかった。

しかし、下に降りると私の顔を見たお母さんはニッコリ笑って