「雪ちゃん、おはよう!」


ビクッと肩が動く。
振り向くとあなたがいる訳で。


まだ馴れていない私は

「おはよう」

それだけでもかなり精一杯だった。
それでも満足そうにニコニコするあなたがいた。

この時、もう時計は動いていたのかもしれない。


はじめの、1秒を。