「雪ちゃんは担がないの?」 優君はふと聞いてきたが、私は首をふった。 「雪にはまだ無理だよ」 実はまだ担いだことがなく、こんだけの人がいたら自分なんか潰されて終わりだろうなと思っていた。 そんな時、神輿がきたのか一気に人混みが襲ってきた。 お互い背丈はあまり変わらないが、男と女。 優君は1人で先に進んでしまう。 私はというと、優君についていこうと一生懸命急いだが、なかなか追い付かないでいた。