ハァハァ…ハァ……ハァ。 どれ位走ったんだろう。 私は涙も流さずに一心不乱に走った。気がついたら音楽室にいた。 きっと微かに聞こえる花音の旋律にのせられて、ここに来たんだろう…。 ピアノの音が大きくなるに連れて涙があふれた。