周りには見えない何かがあったのだろう。
人の心底は見ることができないから、憶測でしかできないのだけど。
「戸村せんぱーいっ!」
「今行くから!──引き止めちゃってごめんな、じゃあまた」
「いえ…失礼します」
戸村さんは後輩の人に呼ばれてグラウンドに走って行った。
どうして彼がいなくなってから練習見ないようになっちゃったんだろ…野球は好きなままなのに。
本当に、自分でも気付かないくらい、いつのまにか彼を見るために来ていたから。
「…もうしないのかな…?」
あんなに野球が上手な人はいないと思う。
父だって「あんなに冷静で、キャッチャーに向いてる奴は初めて見た」って言ってたし。
同い年なのに、すごく大人っぽかった。
……もったいないなあ。
人の心底は見ることができないから、憶測でしかできないのだけど。
「戸村せんぱーいっ!」
「今行くから!──引き止めちゃってごめんな、じゃあまた」
「いえ…失礼します」
戸村さんは後輩の人に呼ばれてグラウンドに走って行った。
どうして彼がいなくなってから練習見ないようになっちゃったんだろ…野球は好きなままなのに。
本当に、自分でも気付かないくらい、いつのまにか彼を見るために来ていたから。
「…もうしないのかな…?」
あんなに野球が上手な人はいないと思う。
父だって「あんなに冷静で、キャッチャーに向いてる奴は初めて見た」って言ってたし。
同い年なのに、すごく大人っぽかった。
……もったいないなあ。


