『中岡は野球が上手かったから、君が惹かれるのも仕方のないことだし』

ふいに思い出されたのは、シニアチームのキャプテンである戸村さんの言葉。

ん?惹かれる?私が?中岡くんに?

それなら同じような感情を持ってしまったコータくんにも惹かれてるってこと…?

「……そ、れはない…!」

「なにが?」

「だから…私がコータくんに――」

そこまで言いかけてハッとした。

今、私なんて言おうとした?

私がコータくんに――惹かれてる、って?

そんなこと言ったら告白も同然じゃん!

「オレに?」

「なんでもない!なんでもっ!」

「そ?ならいーけど」

コータくんは特に気にした様子もなく、フリスビーを持ってきたクロの頭を撫でている。

全く気にされないのもそれはそれで寂しかったり……って、これじゃ本当にコータくんのことを好きになっちゃったみたい。