そのときは。



『次の日1日死んでたよー。てゆか変なところ見せちゃってごめんね』


普段友達にも見せないような姿を初対面の人の前で晒してしまって、今更ながら頬が火照る。





『いや、俺もあの時彼女と上手くいってなくてさ。正直飲みとか乗り気じゃなかったんだけど、亜紀ちゃんと話してなんかちょっと回復した』


『そうなの?てかあたし彼氏の愚痴とか言ってた?』


『だーいぶ言いまくってたよ。ケンカのことから夜のことまで(笑)』





「ウソっ!?」


自分の予想以上の失態に、思わず声を上げてしまった。


本っ当に何やってんだ、あたし…





『あーもうサイアク。慣れないお酒なんて飲むんじゃなかったよ』