それから、台本係が仕切って台本の読み合わせとか細かい設定を決めて行く。

台本係はみんな女の子で可愛い子ばっかりだった。



「では、まず、最後のキスシーンを場を盛り上げるために本当にやっていただきたいんですが・・・。」




うわぁ。

来たよー。




あの恥ずかしいシーン。

悴とあんなに顔近くて、
しかもみんなの前・・・・・・/////



今絶対顔赤いって////

悴は平気なのかな?


悴の方をチラッと見る。

そうすると悴はニコってあの意地悪な笑みを向けた。


ぅわ。


なんかたくらんでるよ!



でも、悴のあの顔も嫌いじゃない////



「僕は別にいいよぉ。羅夢わぁ?」



え。

さっきの笑みの正体はコレか。


わざと私にキスするかしないか言わせるってやつ。
こんなん恥ずかし過ぎるじゃん。

「北条さんダメ?」



ヴ。

女の子の頼みごと・・・・

女の子の・・・・・

女の子・・・・


「大丈夫です。」



って勝手に口が。


口が動いちゃった。

だって女の子の頼みごとだし。



悴はどう思ってるのかなぁ

なんて思って悴を見たらニコニコしてた。
わかりやすいなぁ。



そんな所も可愛いんだから///



「では、キスシーンはマジに決定しました。」




台本係がそう言うと周りからいろんな声がする。



「きゃぁー!!私の羅夢様がぁ!!」



「なに言ってんだよ!!俺の碧海がぁ女とぉーー!!!」




うん。

なんだかすごい事になってるよ。



でも、台本係はそんなの気にしないで話を進めて細かい設定まで決めた。



それからみんなで衣装合わせをしてHRは終わった。