カウントダウン・パニック

そこには“E”と表示されている。


「“E”か…。」

「ダメみたいですね。Eは二つ目だから解除出来ませんね…。」


渡辺はため息をついた。


「取り敢えずこれも保留だな。」


寺崎はそう言いながら何かをメモする。


「寺崎さん、何書いてるんですか?」

「ん?ああ、これか?ほら、さっきも言ったろ?一応発見された爆弾がどこにあったのかメモしてるって。ほら。」


寺崎からメモを受け取ると渡辺はそれをじっと見る。

暫くそれを見つめたまま動かない。

すると突然大きな声を出した。


「あー!!」


その声に驚いた赤羽と寺崎は渡辺の方を振り返る。


「どうしたの渡辺?」

「あのっもしかしたら分かったかもしれません!」

「“分かった”ってヒントの意味がか?」

「はい!」


渡辺はメモを片手に赤羽と寺崎の元に駆け寄る。