捜査一課のドアを勢いよく開けると入り口付近にいた一人の男が驚き退いた。


「うぉっ！っぶねー…あっ」


見た感じあまり頼りないその男、渡辺玲斗（わたなべれいと）は上手くドアをよけてからドアを開けた人物を見る。


「あっ警部、只今もど…」

「渡辺！お前も来い！」

「えっ、あっ、はっ！」


風間は渡辺の言葉を遮りすぐさま指示をだす。

渡辺は何が何だか分からないが取り敢えず従った。



「赤羽さん、何が起こったんですか？」


渡辺は状況を把握するために近くを走る赤羽に尋ねた。


「爆弾を仕掛けられたって通報があったのよ！」

「えぇ！？」


渡辺はてっきり殺人でも起きたのかと思っていたため予想もしていなかった事に驚く。



地下に着くとそれぞれ車へと急ぐ。

するとちょうど爆発物処理班に連絡をし終えた藤森が後を追って駐車場へ入ってきた。


「急ぐぞ！」

「はい！」


風間の声を筆頭に各人現場へ急行する。