『沙痢、かぁえろッ』







「・・・ぅん」






とぼとぼ・・・



あぁ・・・あたし、なるべくケンカしたくないのになぁ・・・。

琉華ちゃん、

あたしは奏汰をゆずりたくない。









ゆずらない・・・。









『・・・おいッ、沙痢ッ!』


「えッ」









気づいたら、奏汰との距離が10メートル以上。




「ご、ごめんッ。考え事してて・・・」





『まったくぅ・・・』