「あ!やば!美紗!走んないと間に合わない!」 「えっ!?やばっ!」 私は、知らなかった。 あんなに怖そうで、 不良っぽくて、 チャラそうな人が、 こんなに優しくて、 私を大切にしてくれて、 面白くて、 人想いな人だったなんて… ねぇ? 甲斐? もし、もっと前から甲斐のこと知っていたら、もっと違う道を辿れたのかな?