嘘つきLover


「あの、さっ……」


「本当はさ?」


話そうとしたあたしにかぶせて話し始めた。



「未希に好きって言ってもらいたいし、そんで付き合いたいし。

でも、いきなり未希に答えろって言うのも酷だし。



だから今日はいいわ。やっぱり未希が答えが出るまで待つ。」



そういって、出ていこうとする。
えっ!?ちがうっ。もう出てるのっ。



グイっ

「うわっ」



あたしは拓矢の袖を引っ張った。



「ちょ!まってっ!」


「は?」