「はぁはぁっ…」
逃げて来た所は空き教室。ここなら誰も来ないし、泣いたとしても誰にも気付かれない。
やっぱり悠斗はあの子の事、好きなんだよね。逃げ出す前に少しだけどはっきり見えちゃったよ。耳まで真っ赤になってたのを。
なんだー!あたしとは正反対な子がいいんじゃん!んじゃ敵いっこないねっ。
あたしがどれだけ頑張っても、報われなかったんだ。どれだけ、がんばって、も……。
「っ。やっぱり、辛いよ…」
こらえていた涙が途端に溢れてきて頬をつたう。
少し開いた窓から冷たい風が入ってくる。使われていない机がカタカタとなっていた。

