番外編

「ごは!」

壁に激突したものの、何とか立ち上がる。

「王子様、大丈夫?」

「問題は、ないんだが」

渚さんの傍にたっていたのは、鬼の形相をしている神崎耕一だ。

そういえば、とある次元では渚さんの夫なんだよな。

今は高校生の制服を着ているが、能力はそのまんまだよな。

いや、そうじゃなくても、渚さんの事になると手をつけられなくなる。

厄介な一人でもある。

いや、彼女みたいなものってのは分るけどな。

「渚、お前は何をした?」

「世間話ですよ」

「渚、僕に嘘をつくなと言ったはずだ」

「すいません。葉桜さんと床で一夜を過ごしました」

「そんなあっさり暴露しなくてもいいじゃないか!」

「葉桜、お前は僕の糧にする」

「いやいやいやいやいや、まあ、落ち着こうよ。落ち着いて話そう」

この人、本気だよ。

本気で殺意がこもってるよ。

「こら、耕一、駄目だよ。いきなり人を襲っちゃ」

「ゆ、う、こ?」

死んだ人がいるという事で耕一さんは驚きを隠せないでいた。

寝取られヒロインの佐伯夕子さんじゃないか。

いや、実際には寝取られとは違うんだがな。

しかし、作者も寝取られに持っていこうなんて思ってなかったのにな。

能力バトルにする予定もなかったんだよな。

夜獣は恋愛であって、一部で終わらせようとしてたのにな。