番外編

前日、男は女の事をよく確認していなかった。

女の腕には奇妙な模様が描かれている腕輪がはめられていた。

どこかの貴族かと推測を立てるものの、任務には関係がない。

男は早々に考えを打ち切り、龍姫の様子を伺う。

龍姫に危害が加えられた様子はない。

ただ、体が火照っている。

龍姫を抱き上げようと手を伸ばせば、女の手刀が男に目掛けて飛んでくる。

男は回避した。

攻撃の中に女は殺気を混ぜていない。