番外編

翌日、女は姿を消していた。

だが、男には関係なかった。

女は自分から離れていった。

それだけの事だった。

男の任務はある娘を連れ戻す事であった。

龍王の令嬢であり、名を『姫』という。

龍王とは、里の中でも大多数の権力を保持する貴族の一人。

龍姫は龍王より魔術を教わり、結界を抜け出すほどの素質を兼ね備えていた。

そして、外の世界に興味を持ち、結界を跳ね除けて飛び出したのだ。