番外編

男は明日の任務をこなして帰るはずだった。

感傷などに浸らずに、寝ておけば気付かなかっただろう。

起きていたからこそ、微かな物音にも気付く事が出来た。

位置は男から遠い。

足数は五名。

四名の足音が同じくして、一名だけが違っていた。

気にせず寝ておけば、同じ毎日が続いていただろう。

だが、男は気付いてしまったのだ。

その一名が、女の足音であるという事に。