番外編

歩き続けていた最中。

蛍は妖魔の気配を察知する。

「敵か」

敵意というよりは殺意が篭っている。

構えを取ると、前にフードの被った男か女か解らない者が出現した。

「男とやる趣味はないんだがな」

空を飛んでいるかのような滑らかな足取りで、近づいてくる。

森の中ではあるが、躊躇わずタバコに火をつけた。

投げつけようとしたところで、蛍は在る事に気付く。

「ほう」

フードは三つに分身していたのだ。