番外編

列車に乗車し、飛行機で飛び、十時間かけて日本ではない国へと降り立つ。

蛍は獣道を進んでいく。

地図は途中で意味を成さなくなっていた。

森の中の道を正確に描く事は出来なかったからだ。

「適当だな」

蛍がいるのはとある島国。

日本と同じ気候で、過ごしやすくなっていた。

空港からしばらく歩くと、森の中へと入る。

現地の人間は森を聖域と呼び近寄ろうとはしない。

島国には国際電話がある。

しかし、森の中には設置されていない。

島の妖魔がテレパシーの能力によって妖魔の里を経由し、連絡を取ったのだろう。

そう、蛍は踏んでいた。