番外編

「ふぁあ」

蕎麦屋から出ると、蛍が押し寄せる眠気にあくびをする。

蛍は青いコートに赤いシャツにジーパン、隣に居る萌黄は緑色の着物を着用している。

「だらしないですの」

「可愛い子ちゃんがいりゃ気合も入る。だが、お前の知り合いの男なんて、絶望的に興味がない」

「露骨な態度をとりすぎですわ」

「俺はこういう男っていうのはお前も知ってるだろ。それよりも、お前の美乳で握力を鍛えてたほうが、有意義な時間を過ごせるというものだ」

「はあ」

頭を抱えながらも、着々と新人の下へと近づいていた。