そこへ入ってきたのはピシッと制服を着て、すらりとした身長の俺と一緒の顔の人だった。
陽太だ。
「おっ!陽太!今まで生徒会だったのか!?」
俺は陽太に声をかけた。
「なんだ・・・。兄ちゃんか・・・。」
陽太は深く落ち込んだ様子だった。
俺でそんな落ち込むのか!?
「なんだとはなんだ!そんな俺だったら落ち込むのかよ!」
俺はすかさず陽太へ突っ込む。
陽太は昔はずっと兄ちゃん兄ちゃん言ってて後ろをちょこちょこ着いてきてたんだぞ!?
俺は突然それを思い出すと少し悲しくなった。
・・・。
「兄ちゃん何かいてたの?」
俺はギクリとなった。
言えね~よなあ~。
国語でいびきかいて爆睡して、しまいには寝言で叫び出して、反省文書かされてるなんて・・・。
俺は陽太が覗きこんでくるのをとっさに紙を手で覆った。
いくら最高の反省文にも出来の良い弟には見せらんね~よ!
陽太は俺の反省文を読んだとたん、ひどく慌て出した。

