夜中。 冷たい風が頬に触れ、あたしは目を覚ました。 窓が開いていた。 ……あたし、窓開けたっけ? 風に震え、あおいは寝ぼけまなこで、窓を閉めようとベッドからおりた。 そのときだった。 窓に向かったあたしの腕を、誰かが掴み、口が塞がった。 「……んっ!」 あおいは固まった。 なに? なにが起こったの!? あおいはチャイムを横目みた。 強い力で窓の外へ連れ込まれる。 誰か助けて…! 藤咲さん……!