みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部




「なにもありません!あたしの勘違いです」



「…黒い男の人って…」


「黒い男の人は勘違いです…!それより藤咲さんっ」



「それよりではありませんよ」


険しい藤咲さんの瞳の色が、あたしを貫く。


「私に話して下さい。あおい様。ここは誰にもきかれません」



「……」



あおいは俯いた。


思い出す。


黒い男の人が、あたしを掴んで


植え込みに押し倒して


冷たい声で


あたしを脅したんだ…。


たどたどしく、あたしは口に出した。


藤咲さんは目を見開く。