シャンデリアにおっきな絵画…
「天井高ッ!」
思わずあおいは突っ込んだ。
いやほんと突っ込み所満載でしょ。
「素敵ねぇ…夢みたいだわ」
お母さんは目をキラキラさせる。
「お父さんは明日来るそうよ。あの人驚くわ」
「あ、平野様」
すると、流暢に日本語を話すフランス人のおばさん四人が現れた。エプロン姿だ。
「私ども、家政婦を勤めさせていただきます」
と、揃ってお辞儀。
いやいやいや、なにこれ。か…家政婦なんて。
お母さんはまんざらでもない感じで「よろしくお願いします」とか言っちゃって…。
「お嬢さまのあおい様ですね?」
いきなりフラれてあおいはビクリとした。
「あ…はい」
「あおい様のお部屋を用意しました。案内致しましょう」