思わずあたしは目を開いた。
…きれいです?
藤咲さんが…
あたしに…
きれいですって?
徐々にかーっと熱くなる。
「ば…バレバレのお世辞なんか…止めてください!」
あおいは顔を手で覆った。
初めてなんだから。
そんなこと言われるの。
藤咲さんは女の子の気持ち分かってない…!
あたしなんかが…!
「あおい様はもっと自信を持つべきですよ。ドレスを着られたら素敵な女性になれますから」
「あ、あたしなんかに使う言葉じゃないですから!言葉の品を下げちゃ駄目です!」
「そんなことは…」
「言わないで下さい!」
あおいはほてった顔をしかめた。

