みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



「あおい様」



目が覚めたのは、この心配そうな声だった。



布団はベッドからずり落ちている。


熱い。あたしは汗だくだった。


頭がふらふらする。


寝ぼけまなこで辺りの様子を確認する。



今、何時なんだろう?


部屋の中は暗い。


夜中だろうか。


静かだ。時計が時を刻む音が響く…。


「あおい様、大丈夫ですか?あおい様…」


後ろに首を回すと、薄暗い空間に藤咲さんがいた。


膝を折って座り、あたしを見ていた。


バサッと起き上がり、
どうしてこんな時間に、藤咲さんがいるの?

と言おうとした時、


「うなされてました」


藤咲さんが静かに言った。


「……うなされて…?」


ぽかんと言葉を発したとき、



ぎゅるるる…



お腹が鳴った。